ひとつのおさらを愛してくださるみなさま
本日5月末日をもちまして、ひとつのおさらの実店舗での営業を終了します。これまでのご来店、ご利用誠にありがとうございました。
今後は店内リニューアル後、腕の良い料理人を迎え、夏に和食店がオープンします。そちらも楽しみにしていてください。
To all of you who love “Hitotsu no Osara”
Today, at the end of May, we will be closing our physical store. Thank you very much for your visit and use of our restaurant.
We will open a Japanese restaurant in the summer with a skilled chef after renewal of the restaurant. Please look forward to the opening of the Japanese restaurant in the summer.
ひとつのおさらのこれまで・・・
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敬愛するハワイ在住のアーティストであり、平和・環境活動家の小田まゆみさんにロゴを描いてもらってスタートした【ひとつのおさら】は、5月7日に9周年を迎えました。10年目に入ってからも、毎日たくさんの方にお越しいただいており、スタッフ一同心から感謝の気持ちでいっぱいです。
安心して食べられる外食を追求し、「おうちごはんを応援」する気持ちを持って、丁寧にすべて手作りーのお料理をお届けしてきました。
小さなお子さんからお年寄りまで美味しく食べられるように、主婦の工夫や知恵を最大限メニューに反映してきました。
お米や野菜は近郊のものー特に水沢農園さんから届く新鮮な京野菜を中心に、その他食材や調味料も、天然のもの、本物にこだわり、化学調味料は全く使わない美味しい家庭料理を全力で作ってきました。
そして、店主がこれだけは外せないとこだわってきたのが、環境に配慮したお店でした。野菜くずは最小限でカット、それをベジブロス(野菜だし)にしてカレーのベースに利用したり、紙類は再生紙を利用、ラップは無添加ポリエチレン製、そして一番驚かれるのは、ずっと石けんで洗い物をしていたことです。食器に残留したり河川を汚染する合成洗剤は使わず。飲食店でよくある手荒れにはならずでした。
店主のまげられないこだわりに付き合って、染まって、助けてくれたスタッフのみなさん、たくさんの元スタッフのみなさんに、ここで改めてお礼を伝えたいです。ありがとうございました。
毎日、毎週と通ってくださるご常連のお客さまにお会いできなくなるのが本当に寂しいです。これからも個人的にお付き合いいただきたい素敵な方ばかり。楽しくお話しさせてもらったり、差し入れをいただいたり、周年にはお祝いしてくださったり、ご家族やお仲間ともご来店いただいたり、本当にありがたいことでした。
「子どもがお腹にいた時から食べてるから、ひとつのおさらのお料理でこの子は大きくなったのよ」
「ひとつのおさらと子育てをしてきた」
「家がなくなる〜」
「他にもお店はいっぱいあるけど、ここの代わりはない」
なんて言ってくださって、涙が出るほど嬉しかったです。
生産者の方と消費する私たち生活者をつなぎたくて、多くの生産者を訪問し、お話を聞き、直接仕入れをしていました。たくさんの想いをのせて、ひとつのおさらを始めました。今はいろんな方々の想いで彩られ、大きく育ったひとつのおさらです。
これからは、定住せず、旅するひとつのおさらとして、温めておきたいと思います。
ありがとうございました。
またどこかでお出会いできますように。
ひとつのおさら
店主 西村和代